バナナの魅力を100文字で伝えてください

バナナの魅力を100文字で伝えてください【感想】

誰もが「正しく伝えたかった」と思う瞬間がある。

それは仕事の場面の重要な会議であったり、部下に指導をする場面や、先輩に伝えづらい事を伝えなければいけない場面かもしれない。

プライベートでもたくさんの「伝えたい事」で溢れている

プロポーズや、好きな人に好きと伝える場面かもしれないし、大切な人と喧嘩してしまって、仲直りする場面かもしれない。

こんにちは!otapediaのotaです!

今日は!柿内尚文さん著作の「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読んでみました!

バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則【電子書籍】[ 柿内尚文 ]

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この本は、話を盛ることや、無理にイエスを引き出すためではなく、伝えたい事が相手にちゃんと伝わるための方法が解説されています。

本書の冒頭に、相手に伝える為に理解することについて以下のように書かれています。

相手に伝えるためには「伝わる構造」と「伝わる技術」を理解すること

「人は、態度や表情も含めて、ちゃんと伝えてもらわないとわからない」生き物だと理解すること

僕は前職でアパレル店の店長をしていました。そこで「いくら論理的に正しい事でも、相手の立場に立ち、感情に寄り添ってコミュニケーションを取らないと相手には伝わらない」と現場レベルで体感してきました。

相手には相手の正義があるから、相手の立場に立って話を聞くことを大事にしていたと思う。まぁメンタルの振れもあるから毎日徹底出来ていたか怪しいけども

もともと自分はコミュ障だったので、毎日の朝会が辛かった事を覚えている。朝会では数字目標や、その日やるべき事、キャンペーンや新規施策、今週の計画などを伝えるいわゆる作戦会議的なものである。

店長が音頭を取ることになるが、いつも「正しく伝えられているかな。。」と不安だった。

もうそういう機会はないけども、自分の課題としてある「正しく相手に伝えること」を改善したい。

この本を通して、気持ちを正しく相手に伝わるようになるヒントを期待して読み進めた。

章立て

この本は以下の章立てで進みます。その中で印象的に残った事を感想を踏まえて書いておく。

第1章 人は、正しいかどうかではなく「伝わったこと」で判断する

伝わらないものは、存在していないことと同じ。人は伝わったことで判断する。心の中など、見えない部分は判断材料になりにくい。だから「言わなくてもわかるでしょ」に期待しない方がいい。

確かに。。

人って何かと頭の中ので想像して、解釈を曲げてしまうこともあるから、相手と気持ちをすり合わせることは大事だなと思う

「ザイアンスの法則」「接触頻度を高める」「一度だけでは不十分。何度も何度も伝えること」

人は忘れる生き物。そもそもしっかり聞いていないし、かなりの情報を忘れてしまう

その筋の話で「エビングハウスの忘却曲線」が有名ですね。

特に組織で仕事をする上で方針の共有や、価値観を統一することは重要なんだけど、それを浸透させるまでには時間がかかるものだと思う。

お店でよくやる月次目標や、今月はこの目標に対してこの行動を取ろうと話しても、確実に一回じゃ伝わらないのは目に見える事だと思う。

忘れている前提で嫌な顔せず話してあげることが大切。何度も繰り返し同じ話をしてあげよう

伝え方の課題について

「伝える量」と「伝える質」は分けて考える

「伝える量」の不足は頻度を高めること。

「伝える質」の不足は、伝え方を工夫する事

お笑い芸人になる必要はない。話がうまいと、話が伝わるのは、別もの。

第2章「伝わる」は7階建て構造

著者がいう7階建ての構造

ゴール設定(何の為に伝えるか)→納得感→相手ベース(相手基準)→見える化(うまい落語は景色が見える)→聞く力→親近感→信頼感

見える化のポイントは五感を伝えること

例えば、美味しいカレーをレポートする時に

  • 視覚 : 見た目、形、ボリューム
  • 味覚 : おいしさ。うまみやコク、甘味、塩分、苦味、酸味など
  • 嗅覚 : 匂い、香ばしい、甘いなど
  • 聴覚 : 音。肉が焼ける音、鍋がグツグツいう音など。
  • 触覚 : 舌触り。とろける、噛み応えがある、サクサクした食感など。

こういった要素と感情を添えることで「カレーの景色」が見えてくる。相手に「見える化」させて話した方が伝わる。

美味しいカレーだよ!ぜひご賞味あれ!

よりも、

僕の目の前に、柔らかいお肉がたっぷりと入った、スパイスの匂いが食欲をそそるコクのある辛口カレー。ぜひご賞味あれ!の方が食べたくなる感じがする。

ちなみに家で作るカレーはジャワカレー辛口派です。

この本のタイトルは、バナナは多くの人に馴染みがある為「相手ベース」「親近感」を意識した事と、「数字の法則」で「伝える相手が想像しやすい数字(ここでは3万文字より、100文字の方が伝わる)」を使って考えたそうです。

信頼感の構造。

  1. 「誠実さ・素直さ」
  2. 「スキル・能力」
  3. 「結果・成果」
  4. 「接触頻度 」
  5. 「モラル」
  6. 「関心 」
  7. 「意義・価値・動機」

信頼感の差異が伝えることに影響する。「この人がいうから信頼できる」となれば、それだけで伝わる

第3章 伝える技術 伝わる技術

魅力や価値は比較することで明確になる

「フリ」と「オチ」

高杉晋作の名言「おもしろき こともなき世を おもしろく」。ふりがなければ「人生をおもしろく」

フリがないと、オチの魅力や価値が伝わりにくい

言っていることと思っていることの不一致は、しょっちゅう起きるから、相手と理解度を確認し合うこと。この本では脳内チューニングと書かれています。

「間」をとり、考える時間を作る。瞬間的に人間が覚えられる記憶の容量は平均7つという発見があるんだってさ。

第4章 「伝わる」人が実践している4つの行動

「そもそも人は、人のことがわからない」自分の伝えたいことが、相手にそのまま届くことは基本的にない。

「コミュニケーションスキルが高い人は『自分の脳と相手の脳が見ている世界が違うということをしっかりと認識している人』」

だから、そもそも「伝わっていない」「わかってもらうのは難しい」という前提から始める。

この考えを理解して日々生活するとメンタル的に楽な気がする。そもそも伝わらない前提に立った方が、期待していた事ではない事が起こってもしょうがないと思えるし、伝わらないからこそ何度も同じ事を相手に伝えようと思える気がする。

「伝わる人」は「やさしさ」を武器にしている

「怒る、不機嫌、怖い」は伝えることの大敵であることを理解する

不満が生まれる元凶は伝えないこと。離婚原因の第一位は性格の不一致。言わなくてもわかっているはずと思わないこと

第5章 「伝えるのが面倒な人」への対応策

すぐに否定してくれる人の対策

どうしても伝わらないと思う人であれば、無理してコミュニケーションをとらないという選択もあります

少し厳しい事が書かれていましたが、自分を守る為にもそういう選択を取ることもしょうがないと思う。

人は自分の理解できる範囲でしか理解しない

人は自分の好きなことについて話しているときは楽しく、自分の好きなことに関心を示してくれる人に好感を抱きやすい。

相手の「好きなこと」は最高の話の種になる。

読んだ後に

30代にもなるといろんな人を見てきた。

特に組織のリーダーのポジションは伝える事が重要な仕事の一つだと思う

リーダーは人一倍、人に伝える事が大事な役職だと思うけど、尊敬できるリーダーは「言った事と、行動が伴っている事」だと僕は感じている。

口がうまいだけで、世渡り上手な人もいたし(それはそれでいいと思うけど)、ただ愚直に真面目に頑張る人も見てきた。

口下手でも一生懸命みんなの為に、状況を変える為に行動している人は頼もしいし、何よりかっこいい。

だから、伝え方なんてもしかしたらそこまで重要じゃないのかもしれない。

周り道かもしれないけど、その人の人となりは、一緒にいれば、口に出さなくても分かるものだと思うから。

だけども現実的に、人は第一印象で全てを決めがちだし、知りがちなのも事実だと思う。

特に仕事で出会える人ではなく、プライベートで出会う人は瞬間的に評価されがち

何かを伝える1番の重要な要素は「感情」だと思うけど、技術的に伝わりやすい方法があるなら、それを上手に使って世渡りした方が、今のこのスピード感ある暮らしには向いているのかもしれない。

この本は現代を生き抜く為のより良いコミュニケーション方法を知る一助となるので、興味でたら読んでみてねー

それじゃ、また!

ota

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