「二十代の人生は、忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる」私はその断片を「二十代で得た知見」と名づけることにしました。
20代で得た知見
こんにちは!otapdediaのotaです!
今日はFさん著作の「20代で得た知見」を読んでみたので、その記事。
僕はすでに30代である。
20代ではないので、自分の20代はどう過ごしてきたか、これからの30代をどう過ごそうかという気持ちで読み進めました。これから書くこともそんな気持ちが入り混じった感じで書いていこうと思います。
この本は、冒頭の挨拶の中に記載あるように「二十代のうちに知っておいた方が良いこと」をセレブに無名無職、社長、末期癌患者、善人悪人極悪人一切問わず訪ね、著者の断片と彼らの断片を集めたものです。
この本は各章ごとに小さな記事が断片的に記載されています。各章ごとに個人的に心に刺さった事をまとめておきます。自分で感じた事を感じたままに書くので、解釈が曲がるかもしれませんが、それはそれで一興だと思うので、気にせず書きます。
第1章 不完全からの出発
色気と違反
色気とはなにか、と考えた時「本人が死守していたコードが破れられた瞬間、偶然醸出されるもの」それらのコードの「やむを得ぬ違反」
最初は?という感じだったが具体的な所作のしゃんとした男が第三の場所で緩めるネクタイ。崩された浴衣、着物。完璧を目指そうとして、諦めざるを得なかった姿。これらを読んで著者がいう色気論に妙に納得感を得た。完全な姿を崩すことから生み出される隙に、人は色気を感じてしまうのかなと感じた。色気ある大人はかっこいい。
1千万円と4通りの考え方
①若さの価値で稼ぐ
②時間の価値で稼ぐ
③安く買って高く売る
④1万人に千円払っても良いものを作る
たいはんが①、②のを考えると思う。③もメルカリで実現可能ではあるが、④の自分で何かを生み出して売る商売をする事が人道的で博愛的になるという
期待しない方が楽だが、退屈は生活の毒である
最近特にこういう言葉に引っかかるし、よく目に入ってします。意識しすぎてるからなのか。やっぱり違うんじゃないかなと思ったりするからなのか。
30代になると、仕事や、プライベートの人間関係も含めて、さまざまな人に関わる事になる。その一人一人は、何か夢があったり、大切な人がいたり、その日その日やるべき事がある。
誰かに執着したり、期待し過ぎてしまうと、自分の生活に毒が入ってしまう感じがする。
集中したいのに集中できない。考えた所で解決しない問題を考え続けてしまう。
その個人の期待に応えてくれる大切でレアな時間もあるが、、大半は頭に描いた物語通りにはならない。
だから、相手に期待しない方が良いのは、本やツイッターでそんな言葉に出会う前より、薄々と人は感じるものだと思う。
でもやっぱり自分は、相手には期待していたい。
相手に迷惑をかけないレベルで、本心は抑えて、事故を起こさない人間関係を育むのも良いが、本当に信頼しあいたい人には期待していたいなと思う。なんかポエム調になってしまった。
好きってなに
「好き」と伝えることよりも、終電過ぎの夜道を一緒に散歩することの方が大事。なぜなら、言葉で分かりあうより、言葉にならぬ瞬間にふたりを閉じ込めさせてしまう方が、遥かに複雑で、偶然的で、印象深く、ふたりはどうしようもないからです。
わかりみが深すぎる。ここの記事は30代に刺さる気がする。ここだけでも良いのでぜひ本屋で読んでみて。
私の友人の幸福論
幸せは2種類ある。
ひとつは日常に帰ってくるための非日常の幸せ。もう一つは、非日常に行くための日常の幸せ
いつもの仕事、いつもと同じ道をたどる。その日々の幸せと、普段違う事をやる、あえて違う道を選んで、普段行かない場所に行ってみる。参加してみる。退屈な日があるから、楽しい日もある。どちらがかけてもダメ出し、どっちも大事。
ずっと好きでいる、なんて誰にもできない
好きな人、物、事は移り変わっていくらしい。
あれって好きだっけ?なんか嫌いだ。ん〜やっぱり好きかな。みたいに変わっていくみたい。
それくらいの猶予を持って生活した方が、楽だなと思えることは非常に納得する。
第2章 現実に関する幾つかの身も蓋もない事実
たとえ孤独になっても好きなことを貫こう
いつかそんな君を好きになってくれる人、友が横にくるから的な事を感じた。
キーワードとして「孤独」があげられる。SNSにリア充的な発信をしている人も実は心の内は孤独なもんであるのもなんか納得。
我々は多かれ少なかれ、途方もない依存症である
依存先を一つにすれば、病みやすい。複数にすれば多趣味であると本に書いてあった。
稼ぎのチャネルはこのご時世だし、メンタルに良さそうだが、好きな人、ましてや恋人も複数にするべきなのだろうか。
この人だけと決めて突き進む恋愛の方が、正直で、純粋で、たまらない偏愛に満ちていて、いかにも人間らしい。そこに生命を実感する
もう二度と会えない、という猛毒の花束
30代にもなるともう一度会いたいと思うけど、会えない人はたくさん出てくる。
それは物理的に遠いとかもあるし、精神的に心のシャッターが閉ざされ、あなたに会う価値はないと烙印を押されて、会えなくなってしまう。そんな厳しい現実はどんな人でも体験する事だと思う。
いつも別れは突然やってくる気がする。ふとしたきっかけで、ふとした言葉から。
だからと言って、悲観し過ぎるのも、自分を貶め過ぎるのもよくないから、そうなる運命だったんだなと厳しい現実、今を受け止めるようにするようになった。
だからこそ、今を、対峙する人を大事にするようになった。たくさん人に会って、たくさん出来事をシェアして、たくさん別れて
その繰り返しで、人は学ぶから、辛く苦しい時間が来ようとも。今を抱いて、また前に進むようにしてる。そして、たまに双六の一回休みみたいに何も考えず自堕落な日を過ごす。
アンチ•アンチロマンチック
寂しさに完璧に敗北せよ
仕事終わりの特に何の予定もない日の夜に、もう次に向けて寝た方が良いのに、無性に誰かと会って話したい時がある。
それは何かに傷ついたり、傷を癒し中だったり、抑えらない衝動であったり、そんな日がやってくる時がある。
そんな気持ちを友達や、気になる人にLINEをするのは痛々しくみえるかもしれないし、既読もつかないかもしれないけど、寂しさと戦ってよかったことなんてないとこの本に書いてあった。
完璧に敗北してきた不様で間抜けで、幸福な人生である。
本当に辛い時はどこかにいこう。一人で悶々としているのは身体に毒だと感じる
世界最古の小説、焚き火、我々が生きるたった一つの理由
世界最古の小説は一説によれば「焚き火を囲んで誰かが誰かと競い合った、面白い話」とするものが有力です。
友達と大切な人と面白い話をして、聞いて、最高に無駄な時間を楽しむ事。最近はそれだけで十分だと感じる。
最終章 愛に関する幾つかの殴り書き
人生は白黒つけれない、グレーゾーンが多い。
最後の友人に宛てた結婚式の祝辞全文は刺さるものがあるから、実際に読んでみてほしい。
読んでみて
僕はもう20代ではないし、時間はもとに戻せないから、過去の失敗や後悔も、どう足掻いても何も変わらず、ただ記憶として残るだけ。
読書をしてどう感じたか。これからどう生きていくかは個々それぞれ違う。
とりあえずはいろんな本を読んで、心のストレッチをして、今感じた事を大事にして、リフレッシュして明日を迎える事が、今の自分には大事な気がする。
20代、30代、でも40代でも、考えさせられる本なので、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
![]() | 価格:1,430円 |
